PivotPointsピボットポイントのダウンロードと解説|MT4インジケーター
PivotPointsというMT4インジケーターがほしいです。ピボットポイントの有効な使い方も知りたいです。
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このページでわかること・できること
〇PivotPoints(MT4インジケーター)のダウンロード
〇PivotPointsの計算、使い方
PivotPointsのダウンロード
ここからPivotPointsインジケーターのダウンロードができる。
ダウンロードするインジケーターファイルは.ex4ファイルとなるため、MT4のインジケーターフォルダへ移動すれば使用が可能だ。
PivotPointsのインストール
ダウンロードしたインジケーターはMT4のデータフォルダからindicatorsフォルダを探しファイルを移動する。
indicatorsフォルダにファイルを移動し、MT4を再起動するとインストールが完了する。
PivotPointsはどんなインジケーターなのか?
Pivot Points(ピボットポイント)は、テクニカル分析における指標の一つで、主にトレーダーが市場のサポート(支持線)とレジスタンス(抵抗線)を特定するために使用される。これらのポイントは、前日の高値、安値、終値を基に計算され、次の日の取引における重要な価格レベルを示している。
Pivot Pointsの計算方法
基本的なPivot Point(ピボットポイント)の計算方法は次の通り:
- 基本ピボットポイント(P)
[math]P = \frac{{\text{高値} + \text{安値} + \text{終値}}}{3}[/math] - サポートとレジスタンスレベル
- 第一レベルサポート(S1)とレジスタンス(R1)
[math]S1 = 2P – \text{高値}[/math]
[math]R1 = 2P – \text{安値}[/math] - 第二レベルサポート(S2)とレジスタンス(R2)
[math]S2 = P – (\text{高値} – \text{安値})[/math]
[math]R2 = P + (\text{高値} – \text{安値})[/math] - 第三レベルサポート(S3)とレジスタンス(R3)
[math]S3 = S2 – (\text{高値} – \text{安値})[/math]
[math]R3 = R2 + (\text{高値} – \text{安値})[/math]
- 第一レベルサポート(S1)とレジスタンス(R1)
使用方法
- サポートとレジスタンスの確認:Pivot Pointsは、次の取引日のサポートとレジスタンスレベルを特定するために使用される。これにより、トレーダーは価格が反転する可能性を秘めたレベルの予測に使用できる。
- トレンドの判断:価格がピボットポイントより上にある場合は、上昇トレンドを示唆している。一方、価格がピボットポイントより下にある場合は、下降トレンドを示唆している。
- エントリーとエグジットのポイント:Pivot Pointsを使用して、エントリーポイント(新しいポジションを取るタイミング)やエグジットポイント(既存のポジションを閉じるタイミング)を特定できる。
注意点
- 市場のボラティリティ:Pivot Pointsは、特に短期トレードにおいて有用だが、市場のボラティリティが高い場合には効果が低下することもある。
- 他のテクニカル指標との併用:Pivot Pointsは他のテクニカル指標(移動平均線、RSIなど)と併用することで、より信頼性の高いトレード判断が可能となる。
結論
Pivot Pointsは、トレーダーにとって有力なツールであり、重要なサポートとレジスタンスレベルを提供している。正確なトレード戦略を立てるためには、これらのポイントを他の指標と組み合わせた使用が推奨される。
ピボットポイントの使い方|個人的見解
ピボットポイントはどんな使い方が有効なのでしょうか?
前日の高値と安値、そして終値を使って計算された値ですね。
それぞれのラインはサポート、レジスタンスとして利用するのが基本のようです。
エントリーやクローズの目安に使う、という感じでしょうか?
エントリーなら逆張り、または増し玉なんかもありでしょうか。
そもそもですが、市場参加者がどれだけ注目している指標なのか?
というところが気になります。
どの指標もそうですが、機能する場合もありますが、そうでない場合も当然ありますよね。
エントリーやクローズの判断ではなく、前日の値から計算された基準に対して、現在の値はどの程度のレベルにあるのか?
といった、現況の判断に使う、というのはどうでしょう?
ブルなのか、ベアなのか?ということですね!
それは使い道としてはアリな気がします。
値が大きく動いた場合にはには、どのレベルまで動いたか?という現況に対しての基準をもつことができますね!
会話のまとめ
ピボットポイントは、前日の高値・安値・終値を基に計算され、市場のサポートやレジスタンスとして利用される。これをエントリーやクローズの目安に使うこともできるが、どれほど市場参加者が注目しているかが重要だという意見がある。また、ピボットポイントを使って現在の価格レベルを確認し、ブルかベアかを判断することも有効だという結論に至っている。
これはGBPJPYの5分足チャートにピボットポイントを表示させた画像です。
アジア時間ではピボットポイント付近で推移。
レジスタンス1が意識された形でブレイク後はレジスタンス2へ向かい、レジスタンス2付近が抵抗として機能。
値を下げた後はレジスタンス1のラインが支持として機能している様子が見受けられます。
「ラインぴったりで機能する」という見方よりも、ラインの付近を「ゾーン」として捉え「ゾーン」付近での値動きに注目する、といった見方が良さそうですね。
決済の基準に使うのであれば、レジスタンス1付近で半分、レジスタンス2付近で残りの半分、といった判断材料にもできそうです。
ピボットポイントは必ず機能する、というわけではありませんが「値の現況を知る」という状況判断で使うには良いかもしれません。
Pivot Pointsのソースコード
//+------------------------------------------------------------------+
//| PivotPoints.mq4 |
//| Copyright 2024, FX-Bonus.net |
//| https://fx-bonus.net/ |
//+------------------------------------------------------------------+
#property copyright "Copyright 2024, FX-Bonus.net"
#property link "https://fx-bonus.net/"
#property version "1.00"
#property strict
#property indicator_chart_window
extern color SupportColor = Red;
extern color ResistanceColor = Green;
extern color PivotColor = Maroon;
//+------------------------------------------------------------------+
//| Custom indicator initialization function |
//+------------------------------------------------------------------+
int OnInit()
{
// Initialization successful
return(INIT_SUCCEEDED);
}
//+------------------------------------------------------------------+
//| Custom indicator iteration function |
//+------------------------------------------------------------------+
int OnCalculate(const int rates_total,
const int prev_calculated,
const datetime &time[],
const double &open[],
const double &high[],
const double &low[],
const double &close[],
const long &tick_volume[],
const long &volume[],
const int &spread[])
{
// Check if there are enough bars
if(rates_total < 2)
return(0);
// Get the previous day's High, Low, and Close prices
double prevHigh = iHigh(NULL, PERIOD_D1, 1);
double prevLow = iLow(NULL, PERIOD_D1, 1);
double prevClose = iClose(NULL, PERIOD_D1, 1);
// Calculate Pivot Points
double PP = (prevHigh + prevLow + prevClose) / 3;
double R1 = 2 * PP - prevLow;
double S1 = 2 * PP - prevHigh;
double R2 = PP + (prevHigh - prevLow);
double S2 = PP - (prevHigh - prevLow);
double R3 = prevHigh + 2 * (PP - prevLow);
double S3 = prevLow - 2 * (prevHigh - PP);
// Create and set properties for the lines
ObjectDelete("pivotDay");
ObjectCreate("pivotDay", OBJ_HLINE, 0, 0, PP);
ObjectSet("pivotDay", OBJPROP_COLOR, PivotColor);
ObjectSet("pivotDay", OBJPROP_WIDTH, 2);
ObjectSet("pivotDay", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASHDOT);
ObjectSetText("pivotDay", "Pivot Point", 0, "", PivotColor);
ObjectDelete("resistance1Day");
ObjectCreate("resistance1Day", OBJ_HLINE, 0, 0, R1);
ObjectSet("resistance1Day", OBJPROP_COLOR, ResistanceColor);
ObjectSet("resistance1Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("resistance1Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("resistance1Day", "Resistance 1", 0, "", ResistanceColor);
ObjectDelete("resistance2Day");
ObjectCreate("resistance2Day", OBJ_HLINE, 0, 0, R2);
ObjectSet("resistance2Day", OBJPROP_COLOR, ResistanceColor);
ObjectSet("resistance2Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("resistance2Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("resistance2Day", "Resistance 2", 0, "", ResistanceColor);
ObjectDelete("resistance3Day");
ObjectCreate("resistance3Day", OBJ_HLINE, 0, 0, R3);
ObjectSet("resistance3Day", OBJPROP_COLOR, ResistanceColor);
ObjectSet("resistance3Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("resistance3Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("resistance3Day", "Resistance 3", 0, "", ResistanceColor);
ObjectDelete("support1Day");
ObjectCreate("support1Day", OBJ_HLINE, 0, 0, S1);
ObjectSet("support1Day", OBJPROP_COLOR, SupportColor);
ObjectSet("support1Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("support1Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("support1Day", "Support 1", 0, "", SupportColor);
ObjectDelete("support2Day");
ObjectCreate("support2Day", OBJ_HLINE, 0, 0, S2);
ObjectSet("support2Day", OBJPROP_COLOR, SupportColor);
ObjectSet("support2Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("support2Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("support2Day", "Support 2", 0, "", SupportColor);
ObjectDelete("support3Day");
ObjectCreate("support3Day", OBJ_HLINE, 0, 0, S3);
ObjectSet("support3Day", OBJPROP_COLOR, SupportColor);
ObjectSet("support3Day", OBJPROP_WIDTH, 1);
ObjectSet("support3Day", OBJPROP_STYLE, STYLE_DASH);
ObjectSetText("support3Day", "Support 3", 0, "", SupportColor);
// Return the number of bars that have been processed
return(rates_total);
}
//+------------------------------------------------------------------+
ソースコードの解説|ピボットポイント
プロパティ宣言
#property strict
: 厳密な型チェックを有効にして、開発プロセス中に潜在的なエラーをキャッチする。#property indicator_chart_window
: インジケーターがメインチャートウィンドウに表示されることを指定している。
外部パラメータ
extern color SupportColor = Red;
: サポートラインの色を指定(デフォルトは赤)。extern color ResistanceColor = Green;
: レジスタンスラインの色を指定(デフォルトは緑)。extern color PivotColor = Maroon;
: ピボットポイントラインの色を指定(デフォルトは栗色)。
初期化関数
OnInit()
: インジケーターの初期化を行う関数。この場合、特別な初期化処理は行わず、単に初期化が成功したことを返す。
計算関数
バー数のチェック
if(rates_total < 2) return(0);
: バーの数が2未満の場合は計算を行わずに終了。
前日の高値、安値、終値の取得
double prevHigh = iHigh(NULL, PERIOD_D1, 1);
: 前日の高値を取得。double prevLow = iLow(NULL, PERIOD_D1, 1);
: 前日の安値を取得。double prevClose = iClose(NULL, PERIOD_D1, 1);
: 前日の終値を取得。
ピボットポイントの計算
double PP = (prevHigh + prevLow + prevClose) / 3;
: ピボットポイントを計算。double R1 = 2 * PP - prevLow;
: 第一レジスタンスを計算。double S1 = 2 * PP - prevHigh;
: 第一サポートを計算。double R2 = PP + (prevHigh - prevLow);
: 第二レジスタンスを計算。double S2 = PP - (prevHigh - prevLow);
: 第二サポートを計算。double R3 = prevHigh + 2 * (PP - prevLow);
: 第三レジスタンスを計算。double S3 = prevLow - 2 * (prevHigh - PP);
: 第三サポートを計算。
ラインの作成と設定
- 各ライン(ピボットポイント、レジスタンス1-3、サポート1-3)を作成し、それぞれのプロパティを設定する。
ObjectDelete("ライン名")
: 同名のオブジェクトが既に存在する場合に削除。ObjectCreate("ライン名", OBJ_HLINE, 0, 0, 値)
: 水平ラインオブジェクトを作成。ObjectSet("ライン名", OBJPROP_COLOR, 色)
: ラインの色を設定。ObjectSet("ライン名", OBJPROP_WIDTH, 幅)
: ラインの幅を設定。ObjectSet("ライン名", OBJPROP_STYLE, スタイル)
: ラインのスタイルを設定。ObjectSetText("ライン名", "テキスト", フォントサイズ, フォント, 色)
: ラインのテキストラベルを設定。
戻り値
// Return the number of bars that have been processed return(rates_total); }
return(rates_total);
: 処理されたバーの数を返す。これにより、次回OnCalculate
が呼ばれたときにどこから計算を再開するかがわかる。
このインジケーターは、前日の高値、安値、終値を使用して、ピボットポイントおよびサポート・レジスタンスレベルを計算し、それをチャートに表示するためのものだ。各ラインの色、幅、スタイルは外部パラメータとして指定されており、ユーザーが自由に変更可能となる。
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まとめ
Pivot Pointsは、トレーダーに市場のサポートとレジスタンスを視覚化し、トレンドやエントリー・エグジットのポイントを把握するための重要なインジケーターである。計算は前日の高値、安値、終値に基づき、短期トレードに特に有効。市場のボラティリティに注意し、他のテクニカル指標と組み合わせることで信頼性が向上する。適切なトレード戦略の構築に役立つツールだ。