RCIインジケーターのダウンロードと解説|MT4
RCIというMT4インジケーターをダウンロードしたいです。
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このページでわかること・できること
・RCIインジケーターのダウンロード
・RCIの計算や勝ちにつながる手法
RCIインジケーターの無料ダウンロード|MT4
RCIインジケーターは、MT4マーケットから無料でダウンロードできる。
RCIインジケーターは、MT4のマーケットからフリーのインジケーターを検索して無料ダウンロードできる。
絞り込みで「フリー」を選択し、検索窓に「RCI」と打ち込めば、「RCI 3 Lines」というフリーのRCIインジケーターが無料で入手可能だ。
RCIの買いシグナルと売りシグナル
RCIは相場の短期的な動きを捉えるのに適している。ここではRCIの買いシグナルと売りシグナルについて解説する。
買いシグナル:
- RCIが-80以下から上昇に転じたとき: これは、価格が過去の価格水準に対して過小評価されている可能性があり、買いのタイミングとされる。
- RCIが-100から上昇し始めたとき: 価格が大底に近いことを示し、買いシグナルとされる。
売りシグナル:
- RCIが+80以上から下降に転じたとき: 価格が過去の価格水準に対して過大評価されている可能性があり、売りのタイミングとされる。
- RCIが+100から下降し始めたとき: 価格が天井に近いことを示し、売りシグナルとされる。
ざっくり言うと、RCIが下から上がれば買いシグナル。上から下がれば売りシグナルということですね。
RCIの押し目買いと戻り売り
RCIを使った押し目買いや戻り売りは、トレンドフォロー戦略の一つで、トレンド中の一時的な逆行を狙いエントリーポイントを探る手法となる。以下にそれぞれを解説する。
RCIの押し目買い
押し目買いは、上昇トレンドのなか一時的に価格が下落したタイミングで買いエントリーする手法。RCIを使って押し目買いを行う場合は以下の手順。
手順:
- トレンドの確認:
- 上昇トレンドが形成されていることを確認する。トレンドを測るインジケーターを併用。
- RCIの低下を観察:
- 上昇したRCIが一時的に低下し、特に+80以上から下がり始めたときに注目する。これは、価格が調整されているサインと考える。
- 押し目の判断:
- RCIが0付近、もしくは+50以下にまで下がった後、再び上昇し始めるタイミングを待つ。このとき、価格が上昇に転じる可能性が高いと考えられる。
- エントリー:
- RCIが再び上昇を始めたタイミング、特に+50以上に戻る動きを確認したら、買いエントリー。
- ストップロスと利確:
- ストップロスは、直近の安値やRCIが再び下落してマイナス圏に入ったときなどに設定。利確の目安は、過去の高値やRCIが再び+80以上に達する頃が一つの基準となる。
RCIの戻り売り
戻り売りは、下降トレンドのなか、一時的に価格が上昇したタイミングで売りエントリーする手法。RCIを使って戻り売りを行う場合は以下の手順。
手順:
- トレンドの確認:
- 下降トレンドが形成されていることを確認。トレンドを計るインジケーターを併用。
- RCIの上昇を観察:
- 下降したRCIが一時的に上昇し、特に-80以下から上がり始めたときに注目する。これは、価格が一時的に反発しているサインと考える。
- 戻りの判断:
- RCIが0付近、もしくは-50以上にまで上がった後、再び下降し始めるタイミングを待つ。このとき、価格が再び下降に転じる可能性が高いと考えられる。
- エントリー:
- RCIが再び下降を始めたタイミング、特に-50以下に戻る動きを確認し、売りエントリー。
- ストップロスと利確:
- ストップロスは、直近の高値やRCIが再び上昇してプラス圏に入ったときなどに設定。利確の目安は、過去の安値やRCIが再び-80以下に達する頃が一つの基準となる。
RCIは動きが明確なので、買いも売りもタイミングがわかりやすいインジケーターですね。
RCIを順張りで使う
RCIを順張りで使う方法は、全項で解説している「RCIの押し目買いと戻り売り」と同じになる。
トレンドに乗ったトレードを手法とするため、RCIインジケーター以外にトレンドを計るインジケーターと併用する。
画像ではRCIインジケーターの他に、20MAのボリンジャーバンド、80SMA、200SMAを表示。
3本のMAは短期、中期、長期の役割を果たし、期間は好みで使い分けが可能。
トレンドの確認
値が上昇し短期MAであるボリンジャーバンドがエクスパンション、短期MAは中期MA、長期MAを超えて上昇。
押し目の基準
値は下げるが、短期20MAを大きく割る事なくライン上で止まり、RCIが再上昇した時を押し目としてエントリーする。
ポイントは押しが20MAのライン上であるかどうか。ラインを割って大きく下げた場合、値は勢いを失いトレンドの継続率が下がる。
RCIを逆張りで使う
RCIを使った逆張りを紹介する。RCIは極端な値からの上昇、下降が発生しやすく、逆張りにも使いやすいインジケーターになっている。
トレンドの確認
短期、中期、長期のMAが方向感を示さず、トレンドの発生がない状況で逆張りをする。
逆張りの基準
トレンドがない状態で、RCIが80以上からの下降でショートエントリー。
RCIが-80からの上昇でロングエントリーとする。
ストップと利食い
逆張りとはいえ、反転を確認してからエントリーしているため、ストップはエントリー付近の直近安値(ロングの場合)、または高値(ショートの場合)に設定できる。
利食いの目安は難しいが、RCIがエントリー時の逆サイドに到達した時点、などが候補に挙げられる。
RCIとRSIの違いについて
RCI(Rank Correlation Index)とRSI(Relative Strength Index)は、どちらもテクニカル分析で使われるオシレーターだが、それぞれ異なる計算方法と特徴を持っている。以下に、RCIとRSIの違いを詳しく説明する。
計算方法と理論的背景
RCI(Rank Correlation Index):
- 理論的背景:
RCIは価格の順位相関係数に基づいて計算される。具体的には、一定期間の終値を過去のデータと比較し、その順位を基に価格の変動がランダムかどうかを評価する。 - 計算方法:
RCIは、各終値に順位を付け、その順位の相関係数を算出する。過去のある時点の価格とその時点の順位との関係が強いほど、RCIの値が高くなる。逆に、順位がランダムであればRCIの値はゼロに近づく。- RCI = 1−(6Σ(D2)/n(n2−1))1 – (6Σ(D^2) / n(n^2 – 1))1−(6Σ(D2)/n(n2−1)) × 100
ここで、Dは各終値とその時点の順位とのズレ(差)、nは計算期間。
- RCI = 1−(6Σ(D2)/n(n2−1))1 – (6Σ(D^2) / n(n^2 – 1))1−(6Σ(D2)/n(n2−1)) × 100
RSI(Relative Strength Index):
理論的背景:
RSIは価格の上昇幅と下降幅のバランスを見て、現在の価格が買われ過ぎか売られ過ぎかを判断するために使用される。
計算方法:
RSIは、一定期間の価格の上昇幅の平均と下降幅の平均を用いて算出される。具体的には、次のように計算。
RSI = 100 – 100/(1+RS)100 / (1 + RS)100/(1+RS)
ここで、RS(Relative Strength)は、期間中の上昇幅の平均を下降幅の平均で割った値となる。
シグナルの生成
RCI
RCIは-100から+100の範囲で変動する。+100は上昇トレンドが極めて強いことを示し、-100は下降トレンドが極めて強いことを示している。シグナルは、RCIが極端な値(例えば、+80や-80)に達した際に逆張りのサインとして利用されることが多い。
RSI
RSIは0から100の範囲で変動する。一般的には70以上が「買われ過ぎ」、30以下が「売られ過ぎ」とされ、それぞれ売りシグナルと買いシグナルとして解釈されている。トレンドの強さや勢いを測るためにも利用されている。
使用する際の違い
RCI:
- 使用場面:
RCIは、トレンドの勢いや転換点を把握するために使われる。価格が過去の価格に対してどう動いているか評価するため、過去の値動きに対する価格の相対的な位置把握に適している。 - 適用:
順位相関を基にしているため、RCIはランダム性を排除し、トレンドの強さをより正確に把握するツールとして利用される。
RSI:
- 使用場面:
RSIは、価格が過熱しているかどうかを判断するために使用される。トレンドの勢いを測り、買われ過ぎや売られ過ぎを捉えるのに適している。 - 適用:
RSIは短期的な逆張り戦略やトレンドの継続を確認するためのツールとしてよく使われ、シンプルかつ広く利用されている。
まとめ
- RCIは価格の順位相関を基にしており、価格の過去の順位とのズレを評価することでトレンドの強さや転換点を把握する。
- RSIは価格の上昇と下降のバランスを基にしており、現在の市場が買われ過ぎか売られ過ぎかを判断するための指標。
どちらもトレードにおいて有用なインジケーターだが、RCIは順位相関に焦点を当て、RSIは価格変動の強さに焦点を当てている点が大きな違いとなる。
RCIはどんなインジケーターなのか?
RCI(Rank Correlation Index、順位相関指数)は、価格の推移に基づいてトレンドの強さや方向を評価するテクニカル指標のひとつ。以下にRCIの概要とその計算方法、使い方について解説する。
RCIの概要
RCIは価格データのランク(順位)を用いて価格のトレンドを評価する。RCIは主に以下のような点で利用される。
- トレンドの確認: RCIの値が高い場合は上昇トレンド、低い場合は下降トレンドを示す。
- 逆張りシグナル: 極端に高いまたは低いRCIの値は、買われ過ぎや売られ過ぎを示し、逆張りのシグナルとして利用される。
RCIの計算方法
RCI(Relative Currency Index)の計算方法は、通貨ペアの価格データからその相対的な強さや弱さを示すための指標だ。RCIは、価格の日付ごとの順位と価格の期間内の順位の差に基づいて計算される。以下に、RCIの計算方法を詳しく説明する。
- 日付の順位の計算:
- 日付の順位は、当日が1として、過去の日付に遡るにつれて順位が増加する。つまり、最新の日付が1、2番目に新しい日付が2、以降順に順位が増加していく。
- 価格の順位の計算:
- 価格の順位は、期間内の最高価格が1として、それ以外の価格がその高さに応じて順位が付けられる。つまり、期間内の価格が高いほど、それに対応する順位が低くなる。
- 日付の順位と価格の順位の差の計算:
- 日付の順位と価格の順位を比較し、その差を2乗する。そして、その差の2乗を期間中の日付数だけ合計する。
- RCIの計算:
- RCIは、以下の式で計算される:
[math]RCI = \left(1 – \frac{6 \times d}{n^3 – n}\right) \times 100[/math]
ここで、[math]d[/math]は日付の順位と価格の順位の差の2乗の合計、[math]n[/math]は期間の日付数を表す。
- RCIは、以下の式で計算される:
- RCIの解釈:
- RCIがプラスのゾーンにある場合、価格は時間の推移とともに上昇している。つまり、上昇局面にある。また、RCIがマイナスのゾーンにある場合、価格は時間の推移とともに下落している。つまり、下落局面にある。
RCIは、価格の動向に対する相対的な強さや弱さを示すための指標であり、トレンドの転換点を特定するのに役立つインジケーターだ。
RCIの解釈と利用法
- RCIが +100 に近い場合: 強い上昇トレンドを示す。価格が直近の高値付近にあることを意味している。
- RCIが -100 に近い場合: 強い下降トレンドを示す。価格が直近の安値付近にあることを意味している。
- RCIが 0 付近の場合: トレンドが明確でない、またはレンジ相場を示す。
- 逆張りシグナル: RCIが +80 以上または -80 以下になると、買われ過ぎまたは売られ過ぎを示し、反転の可能性が高まるため逆張りのシグナルとして利用される。
まとめ
RCIは、価格のランク付けに基づいてトレンドを評価するためのテクニカル指標だ。シンプルな計算方法とわかりやすい解釈で、トレンドの強さや逆張りのタイミングを把握するのに役立てやすい。
RCIのソースコード|MT4インジケーター
//+------------------------------------------------------------------+
//| RCI-1.0 |
//| Copyright 2024, FX-Bonus.net |
//| https://fx-bonus.net/ |
//+------------------------------------------------------------------+
property copyright "Copyright 2024, FX-Bonus.net"
property link "https://fx-bonus.net/"
property version "1.00"
property strict
property indicator_separate_window // サブウィンドウに表示
property indicator_buffers 1
property indicator_color1 White
//--- input parameters
input int period = 14; // RCIの期間
//--- indicator buffers
double RCI_Buffer[];
//+------------------------------------------------------------------+
//| Custom indicator iteration function |
//+------------------------------------------------------------------+
int OnCalculate(const int rates_total,
const int prev_calculated,
const datetime &time[],
const double &open[],
const double &high[],
const double &low[],
const double &close[],
const long &tick_volume[],
const long &volume[],
const int &spread[])
{
if(rates_total < period) // データ数が期間未満の場合は計算しない
return 0;
int i, j, k;
double sum_d, d;
int rank_price[];
int rank_time[];
// 配列サイズをperiodに設定
ArrayResize(rank_price, period);
ArrayResize(rank_time, period);
for (i = period - 1; i < rates_total; i++)
{
// Calculate ranks of price and time
for (j = 0; j < period; j++)
{
rank_price[j] = 1;
rank_time[j] = 1;
for (k = 0; k < period; k++)
{
if (close[i - j] < close[i - k])
rank_price[j]++;
if (j < k)
rank_time[j]++;
}
}
// Calculate d
sum_d = 0;
for (j = 0; j < period; j++)
{
d = rank_price[j] - rank_time[j];
sum_d += d * d;
}
// Calculate RCI
RCI_Buffer[i] = 1 - (6 * sum_d) / (period * (period * period - 1));
RCI_Buffer[i] *= 100;
}
//--- return value of prev_calculated for next call
return(rates_total);
}
ソースコードの詳細解説
プロパティ宣言
#property strict #property indicator_separate_window // サブウィンドウに表示 #property indicator_buffers 1 #property indicator_color1 White
#property strict
: 厳格なコード検査を有効にふる。これにより、より安全でエラーの少ないコードが書ける。#property indicator_separate_window
: インジケーターをメインチャートとは別のサブウィンドウに表示することを指定する。#property indicator_buffers 1
: インジケーターが使用するバッファの数を1つに設定する#property indicator_color1 White
: インジケーターラインの色を白に設定する。
入力パラメータとバッファの定義
//--- input parameters input int period = 14; // RCIの期間 //--- indicator buffers double RCI_Buffer[];
input int period = 14
: ユーザーが設定できるインジケーターの期間を定義する。デフォルト値は14。double RCI_Buffer[]
: インジケーターのデータを保存するためのバッファを定義する。このバッファはRCIの計算結果を格納。
計算関数
//+------------------------------------------------------------------+ //| Custom indicator iteration function | //+------------------------------------------------------------------+ int OnCalculate(const int rates_total, const int prev_calculated, const datetime &time[], const double &open[], const double &high[], const double &low[], const double &close[], const long &tick_volume[], const long &volume[], const int &spread[]) { if(rates_total < period) // データ数が期間未満の場合は計算しない return 0; int i, j, k; double sum_d, d; int rank_price[]; int rank_time[]; // 配列サイズをperiodに設定 ArrayResize(rank_price, period); ArrayResize(rank_time, period); for (i = period - 1; i < rates_total; i++) { // Calculate ranks of price and time for (j = 0; j < period; j++) { rank_price[j] = 1; rank_time[j] = 1; for (k = 0; k < period; k++) { if (close[i - j] < close[i - k]) rank_price[j]++; if (j < k) rank_time[j]++; } } // Calculate d sum_d = 0; for (j = 0; j < period; j++) { d = rank_price[j] - rank_time[j]; sum_d += d * d; } // Calculate RCI RCI_Buffer[i] = 1 - (6 * sum_d) / (period * (period * period - 1)); RCI_Buffer[i] *= 100; } //--- return value of prev_calculated for next call return(rates_total); }
関数引数
rates_total
: 計算に利用可能な全バーの数。prev_calculated
: 前回計算したバーの数。time[]
: 時間データ配列。open[]
,high[]
,low[]
,close[]
: 各バーの価格データ配列。tick_volume[]
: ティックボリューム配列。volume[]
: 実際のボリュームデータ配列。spread[]
: 各バーのスプレッドデータ配列。
計算ロジック
- データ数の確認:
if(rates_total < period) // データ数が期間未満の場合は計算しない return 0;
- 使用可能なバーの数が設定した期間未満の場合、計算をスキップ。
- 変数と配列の宣言:
int i, j, k; double sum_d, d; int rank_price[]; int rank_time[];
- 計算に使用する変数と配列を宣言。
- 配列のリサイズ:
ArrayResize(rank_price, period); ArrayResize(rank_time, period);
rank_price
とrank_time
配列のサイズを設定期間にリサイズする。
- RCIの計算:
for (i = period - 1; i < rates_total; i++) { // Calculate ranks of price and time for (j = 0; j < period; j++) { rank_price[j] = 1; rank_time[j] = 1; for (k = 0; k < period; k++) { if (close[i - j] < close[i - k]) rank_price[j]++; if (j < k) rank_time[j]++; } } // Calculate d sum_d = 0; for (j = 0; j < period; j++) { d = rank_price[j] - rank_time[j]; sum_d += d * d; } // Calculate RCI RCI_Buffer[i] = 1 - (6 * sum_d) / (period * (period * period - 1)); RCI_Buffer[i] *= 100; }
- 各バーについて、価格と時間のランクを計算する。
rank_price
とrank_time
を用いてランクの差の二乗和 (sum_d
) を計算する。- 最終的にRCIを計算し、
RCI_Buffer
に結果を格納。
- 戻り値:
return(rates_total);
前回計算したバーの数を返す。これにより、次回呼び出されたときにどこから計算を再開するかがわかる。
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まとめ
RCIインジケーターは、MT4上でトレンドの強さや逆張りのタイミングを把握するためのツールである。無料でダウンロード可能で、買いシグナルは-80以下からの上昇、売りシグナルは+80以上からの下降に基づく。押し目買いや戻り売りの戦略にも適用でき、RSIと比較すると順位相関に基づいている点が特徴である。RCIはトレンドの確認やエントリーポイントの判断に役立つシンプルな指標として有用だ。