MT4チャートの時間足を一括で切替えるツール
複数チャートの時間足を一括で変更したいです
チャートの時間足を一括で切替えるMT4ツールはありませんか?
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このページでわかること・できること
〇複数チャートの時間足を一括で変更する方法
〇時間足変更スクリプトの入手
〇スクリプトの活用方法
〇ソースコード詳細
時間足の一括変換ツールをダウンロード
チャートの時間足を一括で変更できるMT4用スクリプト「TimeFlameChangar」を配布している。
ここからダウンロードし、MT4で使用すれば表示しているチャートの時間足を一括で変更できる。
「TimeFlameChangar」のダウンロードはこちらから。
ファイルタイプは「.ex4」で、MT4で動作するスクリプト。
TimeFlameChangarをMT4にインストールする
ダウンロードしたスクリプト「TimeFlameChangar」をMT4にインストールする。
データフォルダを開く>MQL4>Scriptsの順にアクセス
MT4へのセットは、データフォルダを開く>MQL4>Scriptsでフォルダを開き、TimeFlameChangar.ex4ファイルを移動する。
その後、MT4の再起動でインストールが完了する。
スクリプトのインストール後は、MT4のナビゲーターに表示される。
時間足を一括で変更するTimeFlameChangarはどんなスクリプトか?
TimeFlameChangarはMT4で実行すると、表示されている全チャートの時間足を一括で変更できるスクリプトだ。
スクリプトのため、実行されるのは一度のみで動作は停止される。
複数の通貨ペアを監視しているトレーダーが、マルチタイムフレームで分析する作業を助けることができる。
スクリプトとは?
スクリプトとは、特定のタスクや操作を自動化するために作成された一連の指示やコードを指す。プログラミング言語で書かれており、通常は簡単な操作や繰り返し作業を自動化するために使用される。例えば、MT4では、スクリプトを使ってトレードの自動実行やチャートの設定変更などを簡単に行うことができる。スクリプトは、プログラム全体ではなく、特定の機能やタスクに特化しているため扱いやすく、トレーダーにとって便利なツールとなる。
時間足を一括で変更する手順
インストールしたスクリプト「TimeFlameChangar」はMT4のナビゲーターから呼び出しが可能だ。
スクリプト「TimeFlameChangar」の使い方は簡単で、起動させて期間を指定すればすべてのチャートに反映される。
- 時間足を一括で変更する手順
- スクリプトを起動(ダブルクリック、または任意のチャートへドロップ)
- 「パラメーターの入力」タブで変更したい期間を指定
- 動作終了の確認「はい」をクリック
動作を動画でチェック
時間足の一括変換でチャート分析を効率化する
監視する通貨ペアが複数ある場合、表示するMT4も複数である方が分析の効率は良くなる。
以下は5つの通貨ペアを3つのMT4に表示させた例だ。
- M5だけ表示するMT4
- M15だけ表示するMT4
- H1だけ表示するMT4
上記の例ではMT4をタイムフレーム(期間)ごとにわけて使用している。
MT4①には5分足だけ表示、MT4②には15分足だけ表示、MT4③には1時間足だけ表示として使用するとチャート監視がしやすい。
期間ごとにMT4を分けると監視しやすいですね
グループごとの期間変更もTimeFlameChangarを使えば簡単です
チャート設定はそのままで別の時間足を分析
たとえば長期の分析が必要な時、H1だけ表示しているチャートに「TimeFlameChangar」を使い、チャートの設定はそのままで日足を表示できる。
日足や4時間足を分析後、いつも表示している1時間足チャートへ戻す、といった作業も「TimeFlameChangar」を使えば一瞬で完了できる。
時間足を一括変換するメリットは?
複数ある時間足の迅速な比較
時間足の一括変換機能で、同時に表示している複数チャートの時間足を瞬時に切り替えられる。これにより、異なるタイムフレーム間での価格動向の比較が容易になり、短時間で相場のトレンドやパターンが把握できる。
分析の流れをスムーズにする
チャート時間足の一括変換を使うことで、分析が途切れずスムーズに次のステップに進める。特に短時間で多くの情報を処理しなければならないトレーダーにとって、この機能は時間の節約につながる。
マルチタイムフレーム分析の効率化
マルチタイムフレーム分析を行う際、チャート時間足の一括変換を利用すれば、短期・中期・長期の視点から市場を分析するのが迅速になる。これにより、トレンドの転換点やエントリーポイントを見つけやすくなる。
表示できるMT4が少なくても柔軟に対応
モニター枚数が少ない場合、表示できるMT4にも限りがある。そういった環境でも、「TimeFlameChangar」を駆使すれば、複数の時間足を監視するチャート分析にも柔軟に対応できる。
TimeFlameChangarのデメリット
スクリプトを実行すれば、表示しているチャートがすべて変更されてしまう。
つまり、変更したくないチャートの時間足も変更されてしまうので注意したい。変更したくないチャートは、手作業で変更するようになるが、時間足を変更したいチャートの枚数が多い方に合わせてスクリプトを実行することで、作業は少なからず楽になる。
ソースコード詳細
void OnStart()
{
long chartIds[];
long chartId;
if(GetChartIds(chartIds))
{
for(int i=ArraySize(chartIds)-1;i>=0;i--)
{
chartId=chartIds[i];
ChartSetSymbolPeriod(chartId,ChartSymbol(chartId),Timeframe);
}
}
return;
}
bool GetChartIds(long &chartIds[])
{
int i=0;
long chartId=ChartFirst();
while(chartId>=0)
{
if(ArrayResize(chartIds,i+1)<0) return(false);
chartIds[i]=chartId;
chartId=ChartNext(chartId);
i++;
}
if(ArraySize(chartIds)>0)
{
return true;
}
return false;
}
void OnStart(): メインの実行関数であり、スクリプトが起動されたときに実行される。
long chartIds[];: チャートIDを格納する配列を宣言。
long chartId;: チャートIDを一時的に保持するための変数を宣言。
if(GetChartIds(chartIds)): GetChartIds関数を呼び出して、チャートIDを取得し、成功した場合には以下の処理を実行。
for(int i=ArraySize(chartIds)-1;i>=0;i–): チャートIDの配列を逆順でループ。
chartId=chartIds[i];: ループ内で現在のチャートIDを取得。
ChartSetSymbolPeriod(chartId,ChartSymbol(chartId),Timeframe);: ChartSetSymbolPeriod関数を使って、チャートの時間足を変更。
bool GetChartIds(long &chartIds[]): チャートIDを取得するカスタム関数を定義する。
int i=0;: ループ用のカウンタ変数を初期化。
long chartId=ChartFirst();: 最初のチャートのIDを取得。
while(chartId>=0): チャートIDが有効である限り、以下の処理を繰り返す。
if(ArrayResize(chartIds,i+1)<0) return(false);: チャートIDを格納する配列のサイズを拡張。
chartIds[i]=chartId;: 現在のチャートIDを配列に格納。
chartId=ChartNext(chartId);: 次のチャートのIDを取得。
if(ArraySize(chartIds)>0): 配列にチャートIDが格納されている場合には、以下の処理を実行する。
return true;: チャートIDの取得が成功したことを示す真を返す。
return false;: チャートIDの取得が失敗したことを示す偽を返す。
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まとめ
MT4用スクリプト「TimeFlameChanger」を使用すると、複数のチャートの時間足を一括で変更できる。
スクリプトは本記事でダウンロードが可能だ。
ダウンロードしたTimeFlameChangerはデータフォルダからScriptsフォルダへ移動しインストールする。
スクリプトの利用方法は簡単で「起動」「期間を指定」の手順で全てのチャートに反映される。
複数の通貨ペアをタイムフレームごとにわけてMT4表示すると、期間の変更も容易く効率的な監視が可能となる。