海外FXの取引プラットフォームの大半はメタトレーダーがメインに使われている。メタトレーダーとはメタクォーツ社が開発したFX取引用のプラットフォームで、海外FXで取引しているトレーダーの多くはメタトレーダー4(MT4)やメタトレーダー5(MT5)を利用しています。
メタクォーツ社は「MQL5.com」というメタトレーダーを通したFX取引の活動全般についてサポートしたコミュニティサイトを提供しています。MQL5.comではEAの販売やコードベースの提供、シグナルトレードの配信などFX取引の自動売買に関わるサービスが簡単に利用することができます。
MT4シグナルトレードについてはこちらの記事で説明しています。
MT4のシグナルトレードで利益を残す方法とシグナルを選ぶ最大の理由
MT4やMT5でシグナルトレードを利用するには、MQL5.comへ登録することが必要になります。
MQL5.com で利用できるサービスは自動売買だけにとどまらず、VPSの利用やインジケーターの購入、フォーラムでのやり取りなど、メタトレーダーを利用する幅を広げられる内容が揃っています。
登録自体は無料です。海外FXでの取引プラットフォームにメタトレーダー(MT4、MT5)を使用しているトレーダーには利用する価値があります。
MQL5.comコミュニティならMT4、MT5を120%活用することが可能
MQL5.comでできること
- MT4、MT5の無料インジケーターをダウンロードする
- MT4、MT5の無料EAをダウンロードする
- マーケットからインジケーターやEAを購入する
- シグナルトレードの受信と配信
- MT4からVPSを利用する
- EAプログラミングに関する記事を読む
- フォーラムに参加できる
MQL5.comを利用することで、メタトレーダーをより深くFX取引で使用することができます。
コードベースからインジケーターやEAをダウンロードできる

MQL5.com のコードベースへアクセスすると有志のトレーダーによって制作されたインジケーターやスクリプト、EAなどが公開されています。これらは誰でも無料でダウンロードすることができます。
マーケットではEAやインジケーターを購入できる

マーケットからはMT4、MT5のEAやインジケーターの購入ができます。
EAの販売ページは人気、最新、無料、有料のタブで切り替えて表示されます。気になるEAがあればそれぞれのページへアクセスすることで詳細を確認することが可能です。無料EAには取引用ではなくトレードの補助ツールとしてのEAなども配布されており、裁量トレーダーにも便利に使えるかもしれません。
シグナルトレードを利用できる

MQL5コミュニティではシグナルトレードを利用することができます。
主に受信することがメインとなりますが、配信者として自分のトレードをメタトレーダーからシグナル配信することも可能です。しかし、シグナルトレードを配信する場合には身分の証明をする登録が必要になります。これは不正なシグナルトレードの配信を未然に防ぐためのMQL5.comによるセキュリティであり、信頼性のあるシグナルであるとの証明にもなります。
メタトレーダーのシグナルトレードを受信(購読)するだけなら身分証明書の登録は不要です。MQL5.comで配信されているシグナルトレードを利用する場合にはこちらの、MT4のシグナルトレードで利益を残す方法とシグナルを選ぶ最大の理由なども参考にしていただけます。
MT4やMT5を使ったトレードに関する知識の宝庫
MQL5.comは海外FXトレーダーのコミュニティとして交流なども盛んにおこなわれています。FXに関する記事やフォーラム、ブログなどがあり、内容もMQL4やMQL5のプログラミングについてや市場についてなど、幅広くトレードの世界を探究できます。
記事の大半に外国語が使われており、読むには翻訳が必要になるため細かいニュアンスの違いは許容しましょう。
MQL5コミュニティへの登録をする
MT4やMT5からシグナルトレードを利用するためには、MQL5.comへアクセスしてMQL5コミュニティへ登録する必要があります。

MQL5.comのトップ画面は上記画像のようになっています。画面右上の国旗マークをクリックすることでサイトの言語を変更することができます。
同じく画面右上にある新規登録をクリックして登録を進めます。
ログインIDとメールアドレスの登録をする

新規登録画面で以下を設定します。
- ログインIDを設定する
- メールアドレスを入力する
ログインIDは任意ですが半角英数字で入力する必要があり、日本語は利用できません。
また、登録者数が多いためIDが重複する可能性もあります
メールアドレスを入力しアカウントを得る→へ進みます。
MQL5から送られてきたパスワードを入力する
ログインIDとメールアドレスを送信すると以下の画面に切り替わり、ログインIDとパスワードの入力が必要になります。

- ログインIDは前のページにて任意で決めたID
- パスワードはMQL5コミュニティから送られてくるメールに記載
パスワードは登録メールアドレス宛までMQL5コミュニティからすぐにメールが届きます。
件名 MQL5.communityをご利用ください

パスワードの使用頻度が高いためメモ帳などコピペのしやすい環境を作ると便利です。
- ログインID
- メールアドレス
- パスワード
MQL5.comで登録した上記の3点はメタトレーダーでもよく使います。
MQL5コミュニティのサイトではPCのブラウザが保存していたとしても、メタトレーダー上では入力する必要があります。この作業を手入力で行うのは面倒なので、すぐに呼び出せるメモ帳やデスクトップ上の付箋ソフトなどを利用すると便利です。
もちろん、シグナルを利用する場合にはMQL5コミュニティへ入金する必要がありますので、共用パソコンなどの場合にはパスワードの管理に注意が必要です。
MQL5へ入金するには

MQL5.comへログインしたのち、画面上部に表示されている自分のID名をクリックしユーザー画面へ進みます。
MT4やMT5でシグナルトレードを受信したり、VPSサーバーをレンタルする際の料金はMQL5コミュニティを通して支払いをすることもできます。
MQL5.comに予め資金を入金しておき、シグナルトレード購読の際やVPS利用の際にそこから支払いします。また、 MQL5.comの取り扱い通貨はドルなので、円の金融機関から送金した場合には為替変換されます。
ユーザーページのメニューから支払いへ進む
ユーザーページで入金するには「支払い」(Payments)をクリックします。

MQL5サービスをチャージをクリックして進みます。

入金方法の選択
入金方法は3種類から選択できますが、日本国内で利用するにはPayPalかクレジットカードです。
MQL5.comで日本から使える入金方法
- PayPal
- クレジットカード
PayPal、クレジットカード、どちらの入金方法を選択した場合でも、円口座からの入金は自動的に為替変換されます。各サービスで、為替変換に関する負担も発生するので為替レートは高めに見ておきましょう。
入金資金の管理 残高とロックの意味
MQL5.comへの入金が完了すると、ユーザーページの支払い部分で残高が確認できるようになります。また、MQL5での入金、出金に関する履歴も表示されます。

- 日付
- 番号
- 操作
- リンク
- 支払人
- 受取人
- 金額
上記の項目が確認できます。
操作で資金が移動した理由を判断することができ、金額でいくら動いたのかを確認できます。金額の色については、MQL5への入金は青で表示され、出金や支払いは赤で表示されます。
上記画像では残高が172.00USDとなっており、$172が口座に残っていることがわかります。その横にある、(ロックされた65.00)は支払い予定の金額が表示されています。
画像の赤い四角部分の金額がロックされた65USDにあたり、内訳は以下になっています。
- 10.00 VPS利用中
- 10.00 VPS利用中
- 20.00 シグナル利用中
- 25.00 シグナル利用中
ロックされた残高は、シグナルやVPSの利用期限に達した時に残高から差し引かれるようになっています。
MQL5で利用できる残高はロックされていない金額だけ
VPSやシグナルのサービス利用中は残高とは別にロックされた金額が表示されます。
表示上は172USDとなっていても、ロックされた65USDを差し引いた107USDがMQL5コミュニティで利用可能な残高となります。
MQL5で購入する際には、ロックされていない残高からの支払いとなり、不足している分は再度入金をすることになります。
まとめ
MQL5コミュニティの登録自体はいたって簡単ですので、海外FXトレードでメタトレーダーのMT4やMT5を利用しているトレーダーであれば、覗いてみる価値はあります。沢山のEAやインジケーター、シグナル配信などを見ていると夢が膨らみますが、手当たり次第に購入、購読をしてもサイフが膨らむわけではありません。じっくり選んで慎重に利用することを心がけましょう。